新年の想い
新年の想い

新年の想い

橿原神宮献茶祭が執り行われた際に
撮影した写真から。毎年1月に執り行われる初釜での献茶祭での一場面。

茶道石州流宗家

橿原神宮献茶祭が執り行われた際に
撮影した写真から。

毎年1月に執り行われる初釜での献茶祭。
橿原神宮の荘厳な雰囲気と、
日本の美しき伝統文化の象徴である茶道。

現代へと継承され今なお日本人の
生活に深く根ざし、精神規範ともなっている
「わび」「さび」を重んじる境地。
日本人の美意識、美的表現は本当に深い。
余情、風情、趣、余韻、ないし不規則性。
茶道の美しさとスピリチュアル的な精神性に
魅了されてやまない。

日本に在ることに想いを寄せて
デザインにも美を意識していきたい。

「茶の湯」、「茶の道」と表現され、
芸術的、スピリチュアル的な日本文化である茶道。
季節の変化や美しいと感じる心。
自然の大切さ。出会いの尊さを学ぶ。

「一期一会」それぞれの出来事は一生に一度、
その一瞬もまた大切であるといった
ご縁の意味も教えてくれるものでもある。
心のあり方、よりよい状態でいることへの答えが
茶道には詰まっているのではないだろうか。
何かに集中して他のことを考えない状態は
瞑想とよく似ている。
迷いがなくなり、頭の中が楽になる。
禅語に「知足安分」(ちそくあんぶん)という言葉がある。
足ることを知りて、己の分に案んじるという意味。
「人はどうしても「ない」ということに目が行くけれど
自分の中の「ある」を意識することが大切である。
足りていると知ることで
心豊かに幸せを感じて生きることができる。

2024年も、
創造的でドラマチックな日々に
真剣に向き合っていきたい。

新年。茶室の床の間に飾られた掛け軸と、松の盆栽。気持ちをあらためて新年の抱負を立てる一場面。

2024年 新年

今年も気持ちをあらためて
新年の抱負を立てる。
今年は自分にとっても大きな転機。
新たな決意と、目標の先を未来に見る。

抱負とはそもそも
心の中に決意を「抱」き、責任を「負」う
という意味であると知り、
改めて素敵な言葉だと思う。

「好きこそ物の上手なれ」
抱負というより今年の自身のテーマにした。
熟達するには、それを楽しめるようになる
どんなことにも、そういう心持が肝要だと思う。


2024.1. aalunono sekiko